研究テーマ ｜ Research theme
芳香族塩化物に対する触媒的重水素導入法
Catalytic Deuterodechlorination of Aryl Chlorides
研究者 ｜ Researcher
研究概要 ｜ Research summary
医薬品や材料の開発において注目されている重水素化された化合物を触媒的に合成する方法を開発・保有しています。安価な芳香族塩化物を基質として，パラジウム触媒存在下において塩素と重水素を円滑に交換し，優れた選択的および重水素化率で重水素化された芳香族類を得ることが可能です。
Deuterated compounds have attracted much attention because this type of molecule is highly useful in pharmaceutical development and material science. We have successfully developed the palladium-catalyzed deuterodechlorination of aryl chlorides. This method has realized the highly selective introduction of deuterium into aryl compounds with high deuteration degrees.
特色・研究成果・今後の展望
- 重水素－塩素交換により極めて優れた選択性を実現しています。
- 重水素化率に関しても非常に高いレベルで重水素の導入が可能です。
- これらの優れた特徴をもつ手法を独自の触媒を開発することにより達成しています。
- 特許を取得しております。特許第6485878号（平成31年3月1日）。
- これまでにもメーカーからのお問合せやご相談に対応させていただいております。
社会実装への展望
重水素を含有する芳香族類の容易な供給が期待できます。特に，医薬品分子や材料分子の開発に対しての適用が有効と思われます。