研究テーマ ｜ Research theme
皮膚の知覚過敏、皮膚の痒み、睡眠効率の客観的評価
Objective evaluation of sensitivity of skin, sctarching to itch and sleep disturbance
研究者 ｜ Researcher
神尾 芳幸
Kamio Yoshiyuki
生命医科学域
皮膚病態学
大学院生
研究概要 ｜ Research summary
痒みは皮膚疾患の主症状の一つです。痒みは生活の質に多大な影響を与えるだけでなく，掻くことは皮膚を傷つけることで皮膚症状を悪化させてしまいます。この研究では皮膚の感覚過敏や就寝中の無意識の掻き動作，私たちは自己評価の難しい痒みの強さを，客観的に表す痒みの評価方法を確立しています。
Itch is one of the major symptoms of skin diseases. Itch not only has a great impact on one's quality of life, but scratching also aggravates skin symptoms by damaging the skin. In this study, we conducted the objective evaluation of an unconscious scratching behavior during sleep.
特色・研究成果・今後の展望
- ActiGraph® は就寝中の掻き動作を計測することができる腕時計型の加速度計です。ActiGrahに内蔵されている加速度計によって得られた腕の動作データから，掻き動作データのみが検出されます。
- 温冷覚計による温痛覚閾値評価0〜４８度まで（一時的暴露による皮膚障害を生じない温度域）温度の変化するプローブを皮膚にあて，温度を感じるの閾値（何度を熱い，冷たいと感じるか）を測定する機器です。数十秒で終了します。
- 知覚過敏検査 皮膚に伝導性のシート（心電図の際に皮膚に貼付するシート）を張り，電流を流し，何か感じた時にボタンを押すことで皮膚の感覚閾値を最小知覚電流として計測可能します。検査の際に，皮膚にピリピリとした感覚を感じることがあります。
社会実装への展望
室田浩之教授は，日本皮膚科学会皮膚瘙痒症診療ガイドライン作成委員，Internatioal Forum for Study of ItchのBoard memberを務めるなど，痒みや皮膚感覚の診療と研究を世界的に牽引しています。専門的な立場からアドバイス，評価をさせていただきます。お気軽にご相談ください。