研究テーマ | Research theme

海水と淡水による浸透性能の高性能化

Development of osmotic performance with sea water and pure water

研究者 | Researcher

林 秀千人

Hayashi Hidechito
総合生産科学域
工学部
教授

researchmap


研究概要 | Research summary

浸透膜には中空糸タイプと平膜タイプがあります。当研究室では,両者について,浸透現象を促進する流れをどのように作ることが重要であるかを調べています。これまで,偏流や濃度分極や塩のリークの影響を調べてきました。本研究では,その成果を踏まえて,最適な流れ環境を作る研究を進めています。

The flow condition is very impotant to improve the omotic phenomenon. The hollow fiber and flat sheet type are reserched. It is cleared that the mechanism of reducing the osmotic performance is different from hollow fiber and flat sheet. In this research, it is improving the performance of osmosis that the flow characteristics of fresh and salt water is analiized and provide the good channel geometry.


特色・研究成果・今後の展望

浸透膜は,塩水と淡水の間で非常に大きな浸透圧力を作ることができます。この性質を利用して,浸透圧発電や,水のフィルタリングが進められています。しかしながら,浸透流量が非常に少なく,塩分濃度などの周囲の状況に非常に敏感です。そこで,当研究室では,浸透現象を促進する環境つくりの観点から海水や淡水の流れをどのように作ることが重要であるかを調べています。これまで,偏流や濃度分極や塩のリークの影響を調べてきました。それらが中空糸膜と平膜では影響の状況が異なることを明らかにしました。本研究では,その成果を踏まえて,最適な流れ環境を作る研究を進めています。


社会実装への展望

本研究により,これまで顧みられなかった海水と淡水の混合によるエントロピー差によるエネルギの有効利用への道が開けてきます。そこでは,装置内の流れが重要で,当研究室の研究結果が大いに生かされることとなります。